例えば、ある鈴の音が気になる人もいれば、気にならない人もいるでしょう。
ではなぜ気になる人と気にならない人とがいるのでしょうか?
心理学では「投影」と呼んでいますが、人それぞれがその鈴の音に、無意識の中にある何かを映し出すことがあります。
例えば、幼い頃に大好きだったお母さんが財布に付けていた鈴の音のイメージが投影されれば、なぜか音を聴くと安心し、逆にいつも苛々しているとても恐いお母さんが付けていた鈴の音のイメージが投影されれば、なぜか嫌な緊張した気持ちになる…といったことです。
また仲の良い方の鳴らす音には何も感じないのに、同じ音をあまり好きでない方が鳴らすと、不快で仕方がない…というのも投影の一例です。
このように無意識が、知らず知らず感情に影響を及ぼし、私達の喜怒哀楽を左右しているのです。