夢は精神分析の世界では「無意識に至る王道」と言われるように、その方の無意識(潜在意識)の世界をよく表すことで知られます。
そこで夢を見ることに何らかの意味があることと捉え、その分析をします。
夢を見ることの意味としてよく知られているのは、
①昼間のストレスの無意識的発散の意味
②潜在願望が満たされないことを補完する意味
③無意識が自分(意識)に何かを伝えようとするメッセージ的意味
などがあります。
よく繰り返し同じような夢を見る場合(反復夢といいます)がありますが、③の意味が隠されていると言われます。
また、普段あまり意識されていない潜在的な不安や恐怖がある場合、夢の中にそれが象徴として表されて、「もう一人の私(不安を感じている私)に気づいて!」と訴えて来ることがあります。
夢や無意識は決してそれを見た人の敵ではありませんが、とてもそれを見ることで疲れてしまい、日常に支障をきたすようであれば、一度夢を扱うことの出来る分析家やカウンセラーに相談するのも一つの手です。
分析やカウンセリングが進むに連れて、無意識の世界が変化し、疲れる夢(悪夢)を見なくなることもよく知られています。
嫌な夢を見ることは辛いことですが、どんな夢を見られても、決して夢(無意識)はあなたをいじめようとしている訳ではないこと…ご承知おき下さい。