よくあるご質問

催眠療法の弱点を教えてください

催眠の弱点は次の3つに集約されます。
1)「催眠は両刃の剣である」と言われるように、被暗示性が亢進することによってプラスの暗示に反応しやす くなるのと同時にマイナスの暗示にも反応しやすくなります。したがって、無意識のレベルの価値観を「明るく、楽観的に、積極的に、建設的に」変えていく必 要があります。これを『観の転換』と呼びます。
2)催眠による暗示の効果は、言わば"メッキ"のようなものです。繰り返し繰り返し行わなければ、すぐに再燃・再発するおそれがあります。また、「頭の痛いのが取れたらお腹が痛くなった」「不安が取れたら身体がだるくなった」といった症状転移が起こることもあります。
3) 特に不安が強い場合、セラピスト(治療者)に対する依存性が強くなり、依頼心が高まる可能性があります。一時的な自我の退行による依存性の亢進は治療的に 意味のあるものですが、そうでない場合には治療の進行を遅らせるばかりでなく、疾病利得(病気や症状に逃げ込むこと)などが起きやすくなってしまいます。 それを防ぐために、他者催眠ばかりでなく、主体的な自己催眠を習得し、セルフコントロールができるようになることが大切です。

催眠の治療は一人で受けるのですか?集団で受けるのですか?

当所での基本的な形態は、完全個人指導です。それは、1)クライアントのプライバシー保護のため、2)リラックスと集中をしやすくするため、という理由か らです。しかし例外もあります。初めての方の場合「何をされるのか不安だ」という訴えも少なくありません。その場合は、付き添いの方が同席しても問題あり ません。ただ付き添いの方が「見学したい」、「心配だからついていたい」と言われても、クライアントの方が望まない場合はお断りしています。また、自己催 眠の指導を集団で行う場合があります。

催眠療法の効果はどれくらいの期間で現れてくるものなのでしょうか?

かなり個人差があります。長年にわたる症状が、たった一回でも取れてしまう場合もありますし、二回三回と続けてもなかなか好転しない場合もあります。クライアントのパーソナリティーや症状の『根の深さ』にもかなり影響されます。ただし、「一回でダメならやめよう」「今度でダメならやめよう」などと疑いながら、逃げ腰で受けるのでは治るものも治りません。最低十回(1クール)は受けてみることをお勧めします。十回の治療を受けて「全く何も変わらなかった」とおっしゃる方はほとんどいません。おおまかに次の治療期間を参考にして下さい。
◎気にする ・・・・・・・・・・・10日間
◎苦にする ・・・・・・・・・・・30日間
◎とらわれる ・・・・・・・・・100日間

催眠療法を受ける間隔を教えてください

これにもかなり個人差があります。詳しくは初回の治療を受けてから指示することになります。しかし一般的に言えば、「最初の数回はなるべく間を置かずに、 それから徐々に間を置いて」ということです。催眠の状態を身体と心に覚えさせるためには、スポーツなどと同じようになるべく間隔を置かずに指導を受けたほ うがいいでしょうし、ある程度覚えられてきたら間隔を置いた方が依存性がつきにくくなります。ただこれはあくまでも一般論であって、個々の場合において は、その都度話し合いをしていきます。

特に悩みはないのですが、自分の能力を引き出すこともできるのでしょうか?

十分に可能です。潜在的に埋もれていた能力や性格を引き出すのは、催眠の最も得意とするところです。以前「たけしの万物創世記」というTV番組に出演して、催眠暗示効果だけで筋力を上げることに成功しました。その他に1)記憶力が上がった2)判断力がよくなった3)運動能力が向上した4)視力が上がった5)集中力が増した・・・・など例をあげれば枚挙に暇がありません。人間の脳は一説によると数十%しか使われておらず、その残りの部分にまだまだたくさんの可能性を秘めていると言われます。その可能性を目覚めさせ、自己の啓発に催眠を利用することも十分に可能なわけです。

催眠療法による効果は、どれくらいの期間持続するのでしょうか?

催眠による暗示効果というものは、非常に薄っぺらいもの、言わば『メッキ』のようなものです。ですからその時には「そう思え」たり「そう考え」られても、 時間を置くとまた古い観念に支配されてきてしまいます。それには個人差がありますが、いずれにしても、それを強化し、その方の信念になるまで繰り返し繰り 返し行うことが必要です。再発・再燃を防ぐためにも、じっくり・ゆっくり時間をかけて治す心構えが大切です。効果を早く得ようとしたり、持続させようとし て焦れば焦るほど、かえって時間がかかり持続する時間も短くなります。

遠くて通えないのですが、電話での催眠療法はしてもらえないのでしょうか?

診療システムの都合上、電話での催眠療法は受け付けておりません。そのかわり、遠方の方や、都合で家から出られない方のためにインターネットによるE- メールカウンセリングを受け付けております。(現在検討中)また、近県の方には出張治療(応相談)を行う先生をご紹介いたします。電話でお問い合わせ下さい。

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