中学生の時に神経症になり、緊張や不安が強く悩み続け、治したい一心で様々な機関を渡り歩いて来ました。
30代前半にやっと辿り着いたのが、こちらの研究所でした。
最初にパンフレットを読んだ時には「また以前どこかで習った自己催眠と同じかぁ」と思ったのですが、初日のYG性格検査で所長に私の一番痛い問題点を指摘され、ここにはこれまでに出会った場所にはない何かがあるのではないかと感じました。
単に緊張や不安の症状とはいっても、そこには意味があることがカウンセリングにより分かってきました。
多勢の人の中にひとり存在することの不安、周囲の人に認められたいがために現れてきた緊張と不安…その奥には病気がちな母親に幼い頃から遠慮していたため募っていた淋しさや不安があることにも、催眠療法により少しずつ気付いて行きました。
長い間ずっと早く無くなって欲しいと思っていた症状でしたが、原因が解明されてくるとこの状況の中で育って来たのだから仕方が無いなぁと思えるようになりました。
そうすると、これまで以上に不安が出てきて随分辛い時期もありました。
自分のことを理解し始めたものの、もはや幼い頃の出来事は遠い過去の事であり、何時までも両親のせいにばかりしている訳には行きません。
今度は過去から抱えてきた不安を、今の自分自身で受け入れて行く作業に入って行かなければなりませんでした。
長年嫌だと思い続けてきたものを認めることは本当に大変で、先生方も長い目で見守ってくださいました。
不安が多きすぎて、時には先生方に文句を言ったこともありました。
このような場所に縁無く順調そうに見える友人達を羨ましく思ったこともありました。
今も完全にスッキリ症状が取れてしまった訳ではありませんが、一番成長出来たのはどんな自分であっても自分の気持ちに正直になってきたことです。
不安な自分も・緊張する自分も・淋しがり屋の自分も・周囲に認めてもらいたい自分も…カッコ悪い自分のことを自ら許してあげると、とても楽になることを繰り返し繰り返し根気強く教えて頂きました。
そうすると、当初の悩みであった症状が少しずつ薄らいで行きました。
凸凹の自分で良いのだから、他人と比較する必要が無くなりマイペースな自分で居られます。
時間はかかったけれど、私の人生の中できっと必要な時間だったのでしょう。
こちらの研究所に出会えて本当に良かったです。
感謝を込めて…ありがとうございます。(ハンドルネーム:ヤックル)